皆様もご存じのように、光文堂の胎毛筆は、桐で作った木箱に入ってます。
この桐材は、優れた木材です。 木は製材できるようになるまでかなり時間がかかります。 例えば、杉で80年、松で40年かかります。 これに比べて、桐の木の成長は大変早く、おおむね樹齢20年くらいで 活用することができ、計画的に植樹できるため、 自然環境を守るうえでも優れた資材といえます。 また、桐材は大変腐食に強く、品質の良い桐箪笥を大切にご使用されるなら 150年以上は使うことが出来ます。 さらに、桐の優れた特性は、自己呼吸をしていますから、 湿気の多いときは湿気を吸収し、湿気の少ない時は 空気の通りがよくなる性質をもっています。 このことが、防カビ、防虫効果を生みます。 また、耐火性にすぐれていることも挙げられます。 火災に遭った桐箪笥は、外側は真っ黒になっていますが、 中に入っているものは全く無傷なことが多いです。 このことは、どの木材よりも耐火性に優れている表れです。 例えば、杉は約240度で発火しますが、桐は約420度にならないと発火せず、 また熱を受けても割れにくいことが挙げられます。 だから、昔から衣類、美術品、宝石等の大切なものを保管するのに最も適しており、 優れた木材として重宝されてきました。 この桐材ひとつをみても、いにしえの人の知恵と脈々と受け継がれる 日本文化のすばらしさを再確認し、この日本文化と共に親子との絆を 「胎毛筆」を通じて、次の世代に伝えたいと思います。 |
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